人形豆知識|雛人形の上手な買い方
お気づきでしょうか?真多呂人形の写真に、右のようなマークが入っているものがあることを。
これは、伝統的工芸品を示すマーク。日本古来の歴史と風土に育まれ受け継がれてきた生活用品の中でも、経済産業省制定の伝産法の規定を満たしたものが伝統的工芸品として認定されます。
真多呂人形(江戸木目込み人形)は伝統的工芸品のひとつです。
伝統的工芸品とは?
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」で規定された5つの要件を満たした物のみ、経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けることができます。
- 主として日常生活の用に共されるものであること
- 製造過程の主要部分が手作業的であること
- 伝統的技術または技巧によって製造されていること(100年以上継続する技法)
- 原材料の全てが伝統的に使用されてきたものであること
- 一定の地域で産地を形成していること(地域内に10企業以上または30人以上の従事者)
伝統工芸士とは?
伝統的工芸品は、主要過程が手作りであり、高度の伝統的技術を要するためその取得には長い年月を必要とします。
(財)伝統工芸品産業振興協会は、この高度な技術を後世に伝えていくため、昭和50年以来「伝統工芸士認定試験」を実施し、経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事している技術者のなかから、高度の技法を保持する者を伝統工芸士として認定しています。
真多呂人形の作者金林真多呂も、昭和53年に伝統工芸士の認定を受けています。
伝統マークと伝統証紙
伝産法で伝統的工芸品と認定された商品につけられるシンボルマーク。経済産業大臣の指定を受けた伝統的工芸品業界全体で使用しています 伝統マークは著名なデザイナーの亀倉雄策氏のデザインによるもので、伝統の「伝」の字と、日本の心を表す赤丸とを組み合わせたものです。
真多呂人形は全て伝統工芸士・金林真多呂のデザインによって原型がつくられ、全て手作業で制作されています。その中でも、経済産業大臣が指定した技術・技法、原材料で制作され、産地検査に合格した作品には伝統証紙が貼付されます。
日本全国の伝統的工芸品
伝統的工芸品は日本全国に200以上存在しています。
真多呂人形(江戸木目込人形)は昭和53年に認定されました。