人形豆知識|雛祭りの初節句マナー
「初節句」とは、生後はじめて迎える節句のことです。お祝いの席をもうけ、親戚やお世話になった方をご招待して、感謝の気持ちをあらわしましょう。
生まれてすぐに初節句を迎えるような場合は、翌年にお祝いを延ばします。
ここでは、おもてなし側(お子様のご両親側)とお祝いを贈る側のマナーをそれぞれご紹介いたします。
雛人形を送るのは
雛人形は母方の実家から贈るのが慣わしとなっていますが、両家で話し合って分担するケースも増えています。節句の1ヶ月前には届くようにしましょう。
住宅事情がありますので、事前にお子様のご両親に相談することをおすすめします。
ちなみに、真多呂人形で2007年にアンケートを実施してみたところ、以下のような結果でした。
母方の父: | 35.5 % | 父方の父: | 4.6 % |
---|---|---|---|
母方の母: | 31.5 % | 父方の母: | 3.6 % |
自分たち: | 4.6 % | そのほか: | 7.1% |
調査概要 |
■調査日: 2007年1月17日 ■調査方法: インターネット調査 ■調査対象: 全国18歳以上の方で0歳のご自身のお子様と同居されている男女 ■サンプル数: 300世帯 |
やはり現在でも、合せて67%と母方が多いようです。「その他」の回答では、自分たちと祖父と折半等のご意見も多く見られました。初節句のお人形をお求めになる時のご参考にして下さい。
雛祭りの初節句にお招きする側(お子様のご両親側)のマナー
雛祭りの初節句には誰を招待すればいい?
初節句には、親戚や、お祝いを頂いた方を節句祝いの会食に招いて、おもてなしをします。次のような方々をお招きしておもてなししましょう。
- 祖父母
- 親戚
- 名付け親や仲人
- 初節句祝い・出産祝いをお送りくださった方
雛祭りの初節句の祝い膳のお料理
雛祭りの祝い膳には、ちらし寿司、蛤(はまぐり)のお吸物が一般的です。
蛤は、他の貝とは絶対に合わないことから一夫一婦の願いを込め、お祝いの膳にお吸い物として添えられます。本来は、1つの貝に身を2つ入れるのがしきたりです。
ひな人形には、ひなあられ、菱餅、白酒をお供えしましょう。
雛祭りの初節句のお祝い返し
お祝いの席にご出席いただいた方には、おもてなしがお返しとなるので、お返しの品は不要です。
ご出席できなかった方には、節句から一週間以内にお返しするのが礼儀とされています。 のしは「内祝」と表書きし、お子様のお名前でお返ししましょう。水引は紅白の蝶結びです。
お返しの品は、お菓子や紅白砂糖が定番ですが、お菓子屋さんに相談してみるのも良いでしょう。
雛祭りの初節句にお招きされる方のマナー
初節句のお祝い~金額の目安
贈る人 | 金額 |
---|---|
祖父母 | 20,000円(または節句人形) |
その他身内 | 10,000~20,000円 |
友人・知人 | 5,000円 |
初節句のお祝い~贈る時期
- お祝い品やお祝い金…節句の半月前頃~当日まで
- 人形を贈る場合…節句の1ヶ月前まで
初節句のお祝い~水引・のし紙・表書き
- 水引…紅白の花結び(蝶結び)
- のし紙…赤金の水引&花結び(蝶結び)
- 表書き…御祝・初節句御祝