お富さん雛

1954年(昭和29年)お富さん雛

こんにちは!今日はお富さん雛を紹介します。

この年、春日八郎が歌った「お富さん」という歌が大ヒットしました。
歌舞伎の『与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)を題材にした「お富さん」は、宴会ソングとして人々に親しまれ、子供から大人まで多くの人に口ずさまれたようです。

では、歌のあらすじにもなる歌舞伎の内容を紹介します。

主人公の与三郎は、やくざの妾であったお富と恋に落ちますが、それが相手のやくざにばれ、その子分たちに切り刻まれてしまいます。
その後、与三郎は「切られ与三郎」として悪名を馳せ、お富はまた別の人の妾になります。

数年後、与三郎は強請りに入った妾宅で偶然お富に再会します。

その時の場景を歌ったのが「お富さん」なのです。

お富のことを想う与三郎ですが、また誰かの妾になっていたお富を見て、複雑な心境になります。
やがて2人はお互いの思いを抑えることができず、与三郎を兄と偽って妾宅を出て行こうとするのです。

しかし実は、お富を囲っていた男は実はお富のお兄さんで、全てを知った上でお富と与三郎にお金を与え、何も言わずに2人を送り出します。
最後はハッピーエンドで物語を終えます。

「お富さん」は上記のような内容上、子供が歌うような歌詞ではないのですが、子供の間でも流行したため、眉をひそめるPTAなどもいたそうです。
子供が歌うことを禁止した自治体も出てくるなど、「お富さん」の流行は1つの社会現象になりました。

1つの歌の背景にこんなきちんとしたストーリーがあるのも珍しいと思います。

歌舞伎は人形や絵、歌などの題材になるような面白いストーリーが多く、真多呂人形でも連獅子などは歌舞伎を題材にしています。

連獅子では、親獅子が子獅子を谷底に突き落として、駆け上がってくるかどうかという勇猛心を試す、中国の故事からとった話を表現しています。

ということで、今日はお富さん雛の紹介でした。

それでは今日はこのあたりで。

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